日本体育協会公認スポーツ栄養士・管理栄養士の松田です。
こんな記事が朝日新聞デジタルにアップされ、SNSでも流れていたのでご覧になった方も多いかも知れません。
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スポーツと食の苦しみ
先日、体を大きくする食事***野球食 という題でフェイスブックページにアップしましたが、その流れの1つにある食とスポーツの関係が出された記事でした。
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では現場ではどうなのかと言うと、年齢や競技種目によって「食べる」「食べない」と言う極端さが出ていると思います。そこで更に感じる事が
食べるにしても偏っている。
食べないにしても偏っている。
と言う事です。
例えば減量について。
栄養士の教育を受けていない選手はネットで情報を探し
○○ダイエット
と言う科学的根拠もないダイエット法で減量していたりします。それは大人だけではなく、小学生・中学生でもそうです。
今は小学生でもパソコンを授業で行っているので検索するのは簡単です。
ただ、検索ワードはスポーツ選手のコンディションを問う言葉では検索しませんし、ネット上に出ている(ヒットしている)内容が子供たちに適したものはほぼありません。
その適していない食事をしたら一時的な体重の減少はあるでしょう。ですが、それは体重が落ちただけで望ましいパフォーマンスが手に入るかというと皆無です。
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体を大きくしたい選手もとても苦しみます。食べるのが辛いだけではなく、食べられない事で指導者から言葉や行動でプレッシャーを受け、余計食べられなくなります。
それでも練習は続きますから、体は大きくなるどころか体重減少、筋量減少に繋がります。
そうすればプレッシャーは更に続きます。
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そもそも人間の三大欲求の1つは食欲と言われています。その食欲に対して無理な圧力をかけたら人間はどうなるでしょうか?
頭ごなしに食事へのアプローチをする事こそ危険性のあるプレッシャーに繋がるのです。
ですが人間は適度なプレッシャーがあると力を発揮すると言われます。「適度な」の言葉には自分が食べる意味を知る事が不可欠です。
そしてそのプレッシャーをしっかりと捉え、力に変えるメンタルトレーニングも合わせて行っていくことが選手の幅を拡げます。
選手も指導者も食の教育を受け必要な食事を摂るスキルを学ぶ事が大切なのではないでしょうか?