コミュニケーションやら心理技術を扱っていると
ほとんどと言っていいほどの方がこの言葉を耳にするようです。
過去と他人は変えられないけど
自分と未来は変えられる
心理業界の関係じゃ無い方でももしかしたら一度は
聞いたことがある言葉かもしれませんね。
カナダの心理学者エリック・バーンの発言のようです。
今日はこの言葉のあくまで私見ではありますがまとめてみます。
なお、私見というのはあくまで現在のものです。
科学や自分の考え方が変わることで今後見解は
変わることをご容赦下さいね(^-^;
そして、大前提としてはこういった言葉(名言)の類というのは、
本人の意図がわからないままその言葉だけが広まっているので、
エリックバーンが何を意図してこの言葉を言ったのかは
僕にはわかりません。
その上で、この言葉を考えていくに辺りまずこの文に書かれていることは
時間の流れと自分も含めた人、その二つに関する
変化の可否が書かれています。
~変化の可否~
この変えられる・変えられないというのは(何が)変えられて
(何が)変えられないのか?
この点はもしかしたら、エリックバーンの著書を見ていけば
書いてあるかもしれませんが
そのことについて記述されている情報は目にしたことがありません。
まさか、未来と自分の【全てを】変えられると
考えたわけでもないでしょうし
同様に、過去と他人の【全てを】変えられないと
考えたわけでもないでしょう。
なので、この点を考慮(というより前提)の上、私見を述べたいと。
~時間に関して~
まず未来は変えられるに関してです。
本当に未来が変わったかどうかが判別することをできるのは、
超能力者だけじゃないでしょうか?(;^ω^)
では、ここで言う未来とは何なのでしょうね?
そして何が変えられるのでしょう?
それは恐らく、過去に抱いていた自分自身の未来に対する
想像図(設計図とか妄想とかとも言います)が今現在(その当時の想像図から)
変わったと僕は考えます。
ちなみに、過去は1秒前以前も含めて過去とします。
例えば、子供の頃に将来の夢の妄想を膨らませて、
その妄想通りにプロセスを
積み重ねていく人もいれば、全く異なる人生を
歩んでいる場合もありますね。
後者が一般的にはかなり多いのでしょうし、例え前者であったとしても
若干の食い違いはあるはずです。
つまり、変えられる未来とは
(自分が想像する)未来は、(今)変えることが出来る。
と僕は解釈します。
つまり変えられた(変えることが出来た)のは
未来ではなく、今現在だと。
これを理解できると、過去は変えられないは
より理解しやすくなります。
結論から言えば、過去は変えることが出来ません。
理由は後述しますが現在の科学では不可能です。
昨日の天気や食べた物、したことは変えられません。
これができるなら「後悔」という概念は存在しないはずです。
ですが、起きてしまった事象から起きる>反応は変えられます。
例えば、怒られたことを思い出すと身体が固まるという場合に
怒られたことそのものは変えることが出来なくても、
身体が固まるという反応は技術を用いて変えることが可能です。
そして、大切なポイントは
変わったその瞬間は「今」であるということ。
1秒前も過去とするなら、過去は変えられないというのは当たり前で
楽しかったことも、嬉しかったことも、悲しかったことも、怒ったことも
その感情を呼び起こすことで起きる感覚は「今」起きている状態です。
僕の場合、沖縄に行ったことをリアルに思い出すほど
その時に体験した感覚が「今」呼び起こされます。
状態が変化するのは「今現在」であり、変わった瞬間から
変わったことも含めて過去になります。
つまり、未来であっても過去であっても
変わる(変えることが出来る)のは今その瞬間だと
僕は考えます。
そして、自分と他人・・・
これについては更に長くなるはずなので分けて記事にしたいと思います。